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根管治療とは

虫歯を治療せずに放置してしまうと細菌により歯質が溶かされ、歯の最深部ある神経部分(歯髄)にまで感染が拡大しています。根管治療とは歯髄腔に入り込んだ感染組織などを除去し、丁寧に掃除して蓋をすることを言い、なるべく歯を抜かずに治療する方法として用いられます。

根管治療とは

精密根管治療とは

精密根管治療とは

精密根管治療は「保険適応外」の根管治療です。
保険適応の範囲では使用できる機材や器具、時間に制限があるため、どうしても一本の歯に100%の力を注いでじっくりと向き合うことができない状況でした。そのため「半年以上通ってもよくならない」、「何度も腫れや痛みを繰り返している」などの訴えを耳にすることが多い治療と言われています。事実、治療後5年以内に再発してしまうというデータも存在しているほどです。
日本での再発率は60~80%ともいわれる中、アメリカでの再発率は10%を切り、やり直しの治療であっても20~30%なのです。これはアメリカには健康保険制度がないためすべて自費、つまり制約のない治療が功を奏している結果なのです。

保険適用外の治療(自費診療)でできること

ラバーダム

①ラバーダム

当院ではラバーダムという専用のゴムのマスクを使用し、治療する歯を隔離して処置を行います。
根管治療は細菌との闘いであり、口腔内の細菌が唾液とともに患部に侵入しないように注意する必要があります。このラバーダムの装着こそ治療成功の第一歩と言っても過言ではありません。
以前は日本でも保険での使用が認められていましたが、多くの歯科医師がこの手間と装着の時間を惜しんで使用しなかったため、保険では使用できなくなってしまいました。ラバーダムの使用率は一般歯科医師で5.4%、日本歯内療法学会会員でも25.4%という残念なデータもあります。当院では開業以来ラバーダムを重視してきました。

CTスキャン

②CTスキャン

根管治療においてデンタルX線写真と、口腔領域を2次元的に全体に写すパノラマは一般的に行われています。それらに加えて精密根管治療においては3次元的に患部の状態や根管の形状を写し出すことのできるCTスキャンを撮影いたします。これにより根管治療をより正確にかつ、効率的に行うことができるようになりました。

マイクロスコープ

③マイクロスコープ

日本は長年、指先の感覚を頼りに根管治療を盲目的に行ってきました。このマイクロスコープの導入により16~20倍に拡大した視野のもと、歯の奥深くまで徹底的に掃除し、しっかり薬剤を充填することができるようになりました。
因みに、当院では「マイクロスコープを使うから自費」「使わないから保険」という分け方はしていません。マイクロスコープを使用して丁寧な治療を行うには時間がかかります。要所要所にはなってしまいますが自費ではない患者様にも安心して医療を受けていただくためにも、活用させていただく場合がございます。

保険適用されていない材料・器材

④保険適用されていない材料・器材

自由により良い材料や器材を多用できるのが、精密根管治療の良い点です。ここではMTAというセメントをひとつの例に挙げて説明いたします。
保険で使用できるセメントや根に詰める材料は、年月が経つにつれて少しずつ収縮して隙間ができてしまいます。そのため、いくらしっかり治療しても隙間から再発してしまうことが問題視されてきました。これに対してMTAセメントは歯の穴をしっかり埋めることができ、徐々に膨張することで細菌が繁殖するスペースをなくすという特徴があります。このように材料ひとつとっても大きな違いがあります。

自費診療と保険診療の比較

自費診療と保険診療の比較

受診の流れ

STEP1まずはご相談ください

当院にお電話もしくはWEB予約よりご予約ください。

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Web予約はこちら

STEP2初診来院

初診で問診、診査、診断をいたします。
当院は患者様との対話を大切にしているため、初回約1時間お時間をいただき、じっくりお話させていただいております。早急に処置が必要な場合は、当日に処置を開始いたしますが、通常はより良い治療成果を上げるために治療前にクリーニングをし、初めに口腔内の環境を整えます。

STEP32回目来院

2回目の来院でいよいよ本格的に治療開始です。

よくあるご質問

Q.根管治療を受けても痛みが取れない人がいます。どうしてですか?

根管の形状は複雑で、非常に細かく入り組んでいて、個人差もかなりあります。CTスキャンで撮影しても正確に細部まで検出するには限界があり再発の恐れがあることの事実な治療です。
特に他院で以前すでに1度治療されていて、2回目のいわゆる「やり直し治療」は難易度が格段に上がります。そのためすべてのクリニックで対応できるわけではありません。しかし、精密根管治療を専門に行っている医院ならマイクロスコープやCTスキャンを駆使することで精度を上げられます。

Q.他院で治療していますが、診てもらえますか?

もちろん大丈夫です。
セカンドオピニオンのみでもお受けしておりますし、その後引き続き治療することも可能です。

Q.根管治療で治らない時は抜歯しないとダメですか?

「歯根端切除術」という外科的根管治療を併用する治療法も導入しております。歯の根の先に問題がある際は、その病巣を歯根の先端ごと切り取ります。抜歯せずに歯としての機能を取り戻すことができる可能性があります。しかし、適応外で残念ながら抜歯となることもございます。より慎重に診査しご納得いただいてから、口腔外科で長年外科治療に携わってまいりました院長がマイクロスコープを使用して行います。

Q.治療時間や期間を教えてください。

感染の程度により異なりますが、精密根管治療では1回60分~90分を3~4回を予定しております。

Q.他院で治療していますが、診てもらえますか?

もちろん大丈夫です。
セカンドオピニオンのみでもお受けしておりますし、その後引き続き治療することも可能です。

Q.根管治療は一度行えば再発しないですか?

残念ながら再発の可能性はゼロではありません。根管は個人差もあるため、いくら徹底的にきれいにしても、わずかに残った細菌が体調や免疫力の低下、生活習慣などで活発化し再び痛み出すこともございます。痛みや違和感があれば早めに根管治療を専門とする歯科医師に診せることをおすすめいたします。

Q.どんな人に精密根管治療はおすすめですか?

基本的にどなたでも根管治療が必要な方はこの方法をおすすめしますが、特に「自分の歯を抜かずに長持ちさせたい方」「根管治療がなかなか終わらない方」「歯肉の腫れを繰り返している方」「他院で抜歯しかないと言われた方」は一度ご相談いただけると良いかと思います。

料金

【料金】 ¥88,000~

※上記は最低料金になります。歯の状態など個人差があるため、治療に要する時間や料金が異なります。

フレアアップについて

フレアアップとは簡単に言うと、根管治療の後に大きな痛みや歯茎の腫れが生じる現象のことで、「治療したのに痛くなるの?」と不思議に思われると思いますが、研究データでは10%前後(10人に1人くらい)の確率で生じると言われています。
では、なぜ痛みや腫れが生じるのかと言うと、根管治療を行っている歯の中は多くの細菌で汚れているので、治療により歯の中の汚れや細菌を除去していくのですが、根の先まで掃除するためには必要最小限ではありますが根の先の組織を触ることになります。その刺激によって細菌が原因となって引き起こされた炎症が急性化することがあり、原因のひとつと言われています。他にも根管洗浄剤(根の中を洗う薬剤)による刺激、患者の体調による免疫の低下などの理由がいくつか挙げられ、細菌学的刺激や物理的・化学的刺激あるいは免疫学的要因などが複合して生じると考えられています。
予防策として根管内に細菌が入らないようにラバーダム防湿が必要なのは当然ですが、対処法としては、症状の程度により根管内を洗浄と抗菌薬と消炎鎮痛剤の処方を行うことが多いです。
治療を受けた後に大きな痛みや腫れが生じるため前の治療に何か問題があったのかと不安に感じられると思いますが、適切に対処し治療を続けることで何も問題なく治癒するのでご安心ください。

抜歯が必要なケースについて

精密根管治療や歯根端切除術など、可能な限り患者様の歯を残す努力をしておりますが、下記のケースにおいては、残念ながらその後の経過不良が予想されるため抜歯となる可能性がございます。あらかじめご了承ください。

抜歯が必要なケース

  1. 歯根破折
  2. パーフォレーション(根管と異なる場所に穴が開いてしまっている状態)
  3. ファイル破折

ただし、上記2と3は特殊なセメントによるリペアや破折片を除去することで抜歯にはならない場合があります。
抜歯の判断となった場合、当院では「インプラントによる保証制度」がございます。
詳しくは当院歯科医師までお尋ねください。

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